2023年12月10日
「幸せを感じる心をつくる!」
本屋さんに並んでいる色々な本のタイトルを見ているだけで参考になることがいっぱいあります。人生はそれぞれの生き方があるけれど、どう生きるかという結果は人生の最終章にしか分からない。だからこそ、1日1日の積み重ねによる前向きな心がとても大切なのだと思えます。幸いにも私には、やりたいことや、チャレンジする行動力や、興味を持つこと、楽しめることが、いっぱいありました。その時々で、多くの学びがありましたから、否定的なことよりも、肯定的に考えるようにすると、やりたいこととの出会いがいっぱいあったような気がします。
絵画に興味を持てば、10代の頃から、美術館に足繁く通いつめ、中学、高校生のときに絵画教室に通ってみたりしましたが、同時に高校でのハンドボール部に所属し3年間夢中になったり、それでも絵から切れないで造形大の通信教育に通ったりと、やりたいことにはその都度夢中になりました。しかし、自分で面白いなと思うと、大学での絵画よりも、写真や、各学科のそれぞれのレポートを書くことが楽しくなり学科では単位を殆ど取ったのに、絵の実技が進まなかったのですから、人生って面白いなと思います。
その頃に20代から続けていた健康体操の道にはまり、2002年には、『芯体操』 を創立したというわけですから、常に前向きに夢中で取り組むことが、できたのでしょうか。同時にいくつかに取り組んでいましたが、今から思えば、どれもが糧(かて)となりそれぞれが連鎖し、呼応してきたと思えるのです。
2017年頃に、それまで続けていた舞台発表の世界を終えることになりましたが、その時代にも100曲以上の振り付けを自ら踊りながら作品を生み出し、その礎(いしずえ)が 『芯体操』 というジャンルを創ったと言えるのです。余談ですが、その年に紅茶コーディネーター資格取得に臨んだことは、私の人生にとても大きな影響を与えてくれました。紅茶と言えば、ティーパックでの茶葉が多くの店で売られていますが、スリランカ(セイロン)産の茶葉を直接仕入れている方から手に入る茶葉を美味しく淹れて飲む方法を学べたことは、何にも増して幸せなことでした。
当時は何も考えずに収集していた珈琲や、紅茶のカップが数多くありますが、生活の中でこんなに楽しく味わえることは、これも大きな幸せでもありますから・・・
健康が一番!これは、何にも増して大切なことですね。人生何が起こるか分からないですが、一瞬一瞬を大切に、幸せを感じる心を持ち続けることが大切だなということをしみじみと感じる今日この頃です。
URL http://www.shintaisou.jp/
2023年12月03日
12月最初の休日に
2023年も余すところひと月になりました。思えば、2002年頃から始めた、芯体操だよりも合併号もありましたが、20年近く続けてきました。12月号(233号)も仕上がり、まもなく皆さまのお手元に届きます。お楽しみに!今回は、チャコットさんのお洒落な、トートバック販売のお知らせが載っていますので、是非お申し込みくださいね。トートバッグはたくさんお持ちかと思いますが、レッスン用にお手玉やゴム、タオルなど専用に使って頂けたら嬉しく思っています。
お奨めは、5色のカラーと、ロゴマークのカラーを各自、選べるのでひとつずつが、とても素敵です。体操以外だとオリジナルのお洒落バックとして引き立ちますよ!さて、今日の朝食のフルーツのお知らせ。季節的に少し難しいですが、りんご、梨、バナナ、キーウイ、柿、ラ・フランス、いちご、みかん等々・・・朝に食べきれないときは、おやつにしてみたり、ほぼ毎日楽しんでいます。
さて、昨日から読みだした本を今日はどうしても、読み終わろうという思いでいました。 『かがみの孤城(こじょう)』 辻村深月著です。(文庫本なら上・下)
学校での居場所をなくし、閉じこもっていた少女をはじめ7人の少年、少女たちに起こる数々の体験から展開され、すべてがあきらかになるとき、驚きの顛末とともに大きな感動に包まれます。あっという間に読み終わりました。辻村深月さんは1980年生まれ。『冷たい校舎の時は止まる』 でメフィスト賞を受賞してデビュー。
『ツナグ』 で吉川英治文学新人賞を、『鍵のない夢を見る』 で直木賞を受賞。そしてこの 『かがみの孤城』 が2018年本屋大賞1位になったそうです。
こどもたちが感じる世の中の理不尽、繰り返される嫌がらせやいじめ、悲しい別れ、うまく伝えられない思い、言葉にできない怒り、でも「ここでなくても生きていけるんだ!」と心の芯に生まれる強さ。この本の中にわたし自身が持っている心に響く思いがあったことも含めて若者や全ての人に読んで欲しいなという思いが生まれました。
紙の本の行方が取りざたされる世の中ですが、やはり文庫本の手軽さは、とてもありがたいですし、色々な視点で書かれた文章を読むことで救われることもあるかもしれません。この本にもゲームなどに熱中するこどもたちの様子も描写されていますが、そういう反応すら私たちの年代とはかけ離れているかもしれません。しかし、人間の本質は確かなものがあることに気づかされる安心感もありました。久々に心に響く休日を過ごすことができたように思います。
URL http://www.shintaisou.jp/
2023年11月26日
こころのふるさと・・・?
昨日、主人と京都高島屋に行ってきました。車で手軽に行けるので何かあれば高島屋に行くのですが、男の人はあまり用事がないのか、自分から進んで行くのは珍しいことです。丁度10月17日に「京都高島屋SC(ショッピングセンター)」として生まれ変わりましたので、ちょっと興味もあったようです。嬉しかったです。
「京都で一番の待ち合わせ場所」。として体現するのが、新たに増床された専門店ゾーン「T8(ティーエイト)」なのですが、今までは先ずは6階の駐車場に車を停めて入館していましたが、その5,6階には「京都 蔦屋書店」が新たにオープンしていました。そのテーマは、「アートと文化の 『伝統と最先端』 が共振する場」だそうです。「京都は1200年以上の歴史をもつ街だがその時々のトレンドを取り入れ、新しい価値に変えている。京都で出店する以上、当店もそういった京都らしい店舗にしたい」と店長は語っています。ユニークなカフェもあり、また、ゆっくりと過ごせるかなと期待が膨らみました。
また、この新しい「T8」の空間にも7階から地下までのエスカレーターがありました。地下にはお食事のできるお店も何店か増えて、今まではちょっとした食事のできるお店が無かったのですが、とても楽しめそうです。この 「EAT8」 は期待できそう!また、3階には、あの 「中村藤吉四条店」 がオープンです。でもね、このお店は1854年に京都宇治に生まれた茶商です。家から近いので、レッスンの帰りに、伊藤九衛門の 「抹茶そば 」と中村藤吉の 「生茶ゼリー」 を食べに行ったりしますので、勿論!高島屋よりはお得で雰囲気もバッチリですが、高島屋のお買い物の続きならおすすめです・・・
また高島屋の従来の7階 「京回廊」 のレストランでは、今まで大勢の人で混み合い中々食べられませんが、「八起庵」 の「親子丼」、「グリルキャピタル 東洋亭」の「百年洋食ハンバーグ」 がお奨めですよ!ホクホクのジャガイモ、産地直送のトマト、
鉄板の上にパンパンに膨れ上がった状態でアルミホイルを開くと湯気と共にビーフシチューソースが熱々ジューシーで、ああっ!美味しそうですね。そんなこんなで父から娘へお付き合いが続いています。
そう言えば、父の晩年には、からだが弱ってきていたのですが、よく連れてきてもらった、「京回廊」の天ぷらの 「つな八」、 元気な頃はもっぱら色々な祇園のお店でしたが、最後は、高島屋の7階駐車場から直ぐの 「つな八」 まで連れてあげました。小さい頃から母にもよく連れてもらった高島屋の屋上遊園地、今はどうなっているのか・・・高島屋は、私の心のふるさとかも知れません。思いつくままに・・・
URL http://www.shintaisou.jp/
2023年11月19日
感謝の気持ちをありがとう!
一昨日に主人が一時的な退院をしました。つぎの段階に進むために暫し、体力をつけるための期間ですが久しぶりの我が家に戻り、とても嬉しかったです!病院では、やっと普通食になっていたのですが、家で食べていた食事とはあまりにも違い過ぎてまだまだ体力的にはこれからという段階でしたので、とても心配でした。10月9日入院から5週間目ぐらいになりますが、その間は何もかもが元気で、驚くほどの回復力でしたが、手術をしているのだから、からだの中の闘いはこれからだと身に染みています。
からだの機能を整えるためには、時間が必要だとこの土、日の2日間でつくづく実感しました。朝食も今まで通りと張り切っていたけれど、やはり、食べられる量がとても少ないのです。体力をつけようと思えば、少しずつ進まないとね!
私も、少食になりそうですが、レッスンに通うことでお昼には、なるべく楽しませてもらおうと思います。レッスンはやはり、背骨を伸ばすために、骨、関節をしっかり使ってしなやかな筋肉で繋ぐという運動に取り組んでいます。みなさんの骨格が整ってきて胸筋が開き首、頭が乗ってきたのを感じています。素晴らしい進化だと思っています。
新しく入会された方々も、色々な症状で 『芯体操』 に出会われて四苦八苦しながらもとても前向きに取り組んでくださり、とても嬉しいです。長く続けてこられた方々も、今だからこそ分かることもたくさんありますね。その年月は何にも増して、喜びの宝庫となっていることでしょう。
今回の主人の入院でも感じたのですが、からだと向き合うことの大切さをしみじみと感じました。自分で自分の身をもって守る姿勢は、病院の先生方にも通じているものがありました。自分にできることは、精一杯頑張ることも必要です。10年間 『芯体操』 を学んできたことを色々な場面で身に付いていたことがあるという事実でした。結果はどうであれ、闘うこと、その姿を見せてくれた主人に感謝です。
生きるということは、全てを受け入れ、精一杯努力するということではないでしょうか。周りもそれぞれが一生懸命です。それを見て感謝してくれる心の持ち方を教えてくれる。みんながそれぞれに、ありがとうと言うそんな日々でした。レッスンもほぼ休むことなく続けられたのも、みなさんの励ましと感謝の気持ちのお蔭かなと思います。
これからも、よろしくお願いいたします。
URL http://www.shintaisou.jp/
2023年11月12日
生命力の素晴らしさを
生命力の素晴らしさを
11月2日の手術から、今日まで主人の回復力の凄さに感じ入ってしまう毎日です。今回の手術は、取り敢えず食事を取れるように胃と腸を繋ぐ手術でしたので、ほぼ1か月近く食事をしていない状態でしたので祈るような気持ちでいました。ここからの目覚ましい回復力は素晴らしかったです。術後は集中治療室に3日間というお話でしたので先生のお話もしばらくは朦朧としているとのことでしたが、想像以上の状態で「やあ!」というような姿にまず驚きました。
その翌日に連絡があり、外科から内科に移った自分の部屋にもう戻れましたと言うので、それにも本当にびっくり!さらに「今、歩けたよ」と言うので「?」の連続です。集中治療室という概念からはほど遠い進化です。先は長いのですが、長女のサプライズ再会にも元気をもらい、色々な方の励ましに応えるように、初めての食事(食事とも言えない段階)からのからだの適応性にも驚きの連続です。
「からだがどんどん、調子の良くなるのが分かるよ」、手術後からは、大阪城の見えるゆったりしたお部屋ではあるけれど、気の遠くなるような長い時間の過ごし方にもガラガラと管に繋がれていても、「屋上までとかコンビニとかまで歩いてきたよ。人のいない夜にね」なんて報告してくれます。この先には次々とハードルがありますが、1週間後ぐらいに、一旦、退院できるであろうと言われています。
不規則な生活ですが、とにかく、自宅に一度、帰りたいという希望は大きいです。何処までも前向きで、楽しもうという気持ちは持ち続けています。長い間、お互いに向き合ってきて、初めての試練かもしれませんが、退職後、『芯体操』 を続けてきた主人の前向きな気持ちは、私にとっても大きな感謝の気持ちに繋がっています。人一倍周りの人の気持ちに寄り添い頑張る姿は、確実に「生命力の素晴らしさ」を伝えてくれます。私は、手術日以外、殆ど休むことなくレッスンに通っています。どんなに疲れていても、『芯体操』 に助けられます。みなさんと共にからだを動かせていることで、また、明日が来ることを信じられるのです。
『芯体操』 は佳境に入ってきました。色々な運動により少しずつ歪み、縮みに向き合い改善し続けてきました!何十年も続けてきた方も、新しく始められた方々も、それぞれの向き合う目標は同じですが、どんな人にとっても、気付きに遅い早いはありません。気付いたその瞬間がそれぞれの思いに繋がっていきます。ご自分の生命力に働きかけて自分の人生を豊かにしてくれると信じています。
今回の出来事は、色々な体験をしてきた私自身の「生命力の素晴らしさ」を思い起こす機会にもなりました。みなさま、ありがとうございます!
URL http://www.shintaisou.jp/
11月2日の手術から、今日まで主人の回復力の凄さに感じ入ってしまう毎日です。今回の手術は、取り敢えず食事を取れるように胃と腸を繋ぐ手術でしたので、ほぼ1か月近く食事をしていない状態でしたので祈るような気持ちでいました。ここからの目覚ましい回復力は素晴らしかったです。術後は集中治療室に3日間というお話でしたので先生のお話もしばらくは朦朧としているとのことでしたが、想像以上の状態で「やあ!」というような姿にまず驚きました。
その翌日に連絡があり、外科から内科に移った自分の部屋にもう戻れましたと言うので、それにも本当にびっくり!さらに「今、歩けたよ」と言うので「?」の連続です。集中治療室という概念からはほど遠い進化です。先は長いのですが、長女のサプライズ再会にも元気をもらい、色々な方の励ましに応えるように、初めての食事(食事とも言えない段階)からのからだの適応性にも驚きの連続です。
「からだがどんどん、調子の良くなるのが分かるよ」、手術後からは、大阪城の見えるゆったりしたお部屋ではあるけれど、気の遠くなるような長い時間の過ごし方にもガラガラと管に繋がれていても、「屋上までとかコンビニとかまで歩いてきたよ。人のいない夜にね」なんて報告してくれます。この先には次々とハードルがありますが、1週間後ぐらいに、一旦、退院できるであろうと言われています。
不規則な生活ですが、とにかく、自宅に一度、帰りたいという希望は大きいです。何処までも前向きで、楽しもうという気持ちは持ち続けています。長い間、お互いに向き合ってきて、初めての試練かもしれませんが、退職後、『芯体操』 を続けてきた主人の前向きな気持ちは、私にとっても大きな感謝の気持ちに繋がっています。人一倍周りの人の気持ちに寄り添い頑張る姿は、確実に「生命力の素晴らしさ」を伝えてくれます。私は、手術日以外、殆ど休むことなくレッスンに通っています。どんなに疲れていても、『芯体操』 に助けられます。みなさんと共にからだを動かせていることで、また、明日が来ることを信じられるのです。
『芯体操』 は佳境に入ってきました。色々な運動により少しずつ歪み、縮みに向き合い改善し続けてきました!何十年も続けてきた方も、新しく始められた方々も、それぞれの向き合う目標は同じですが、どんな人にとっても、気付きに遅い早いはありません。気付いたその瞬間がそれぞれの思いに繋がっていきます。ご自分の生命力に働きかけて自分の人生を豊かにしてくれると信じています。
今回の出来事は、色々な体験をしてきた私自身の「生命力の素晴らしさ」を思い起こす機会にもなりました。みなさま、ありがとうございます!
URL http://www.shintaisou.jp/
2023年11月05日
初めて味わったこと
10月9日、主人が突然に倒れて急遽、入院しました。大阪医療センターまで救急に駆けつけましたが、義兄の運転に助手席から、自分で車での道を誘導して無事に到着しました。背筋を伸ばし感心することしかり、辛い筈なのにすごいです。4時間ぐらい待たされやっと入院することになりました。それからが、なかなか進展しなく、飲み食い一切ないままに日が過ぎていくので、先生のお話があるまではと、毎日祈る思いでいました。毎日のレッスンには、ひたすらに集中力アップで頑張っていましたが、やはりみなさんの笑顔に接することが一番の支えでありました。
散々、待たされ日にちが経っていくことに悶々としながらでも、いつも本人が一番辛い筈だからという気持ちに支えられながらの10月が終わるというとき、10月28日に先生からのお話があり。11月2日に手術するとのこと、その時点では何とか食べられるようにする手術だということが分かり、やっと、難しい事態から脱却できるのかとホッとしたのも事実でした。
11月2日朝、6時半に家を出て、1日がかりの手術を前に、慣れない病院までの高速道路の運転往復に挑みました。大阪の第二京阪道路、近畿道、環状線の繋がりが不安定な状態でこの手術日を目標に3,4回目のチャレンジのプレッシャーは、本当に怖かったです。長い年月、レッスンのお教室の往復は、全く問題ないのですが、他の行ったことのない目的地は必ず主人が運転して連れてくれるという状態でした。
長い年月、からだとの闘いには運転のプレッシャーは付き物でした。からだの状態によっては、何かあると主人がサポートしてくれていました。今回の主人のアクシデントにより、本当にレッスン以外では随分助けてくれていたのだと、気が付きました。家のことも日常の些細なことでも、支えてもらっていたことは本当に有難いことでした。
その一つ一つに向き合ってみようと思っています。すると、日常生活では色々なやるべきことがたくさんあるのだなと気付きます。昨日は、木幡レッスンを終えて帰るときに長女から電話がきました。「もう直ぐ高速、降ります。レッスン終わりましたか?」突然の連絡でした!「日帰りでも良いと思って一人で運転してきたの」とても嬉しかったです!じゃあ今からお父さんに会いに行こうということになり、娘の運転で無事に
会うことができました。大きな助っ人でした。毎日行ってあげたいけれど薄氷を踏む思いの私にとっては大きな力となりました。1泊することになり、昨日の夕食と今朝の朝食は久しぶりにとても楽しかったです!
「また、いつでも来てあげるね!連絡してね!」という言葉を残して帰りました。
URL http://www.shintaisou.jp/
2023年10月29日
『君たちはどう生きるか』 のブログパート2
以前にこの本に感じたことをふとブログに書いたことを思い出しました。その時は、コペル君と叔父さんの心に響く対話に思わず引き込まれて、みなさんと共に考えたいと書き込んでいました。もう長い年月が経ちましたが、ふと久しぶりにこの本を手にしていました。主人が入院している今の自分の心境は、当時の自分と全く違うと感じたからです。
心をとめた箇所を抜粋してみます。読んでいる方には申し訳ありません。
「僕たちは人間として生きていく途中で、子供は子供なりに、また大人は大人なりにいろいろ悲しいことや、つらいことや、苦しいことに出会う。
もちろん、それは誰にとっても、決して望ましいことではない。しかし、こうして悲しいことや、つらいことや、苦しいことに出会うおかげで、僕たちは、本来人間がどういうものであるか、ということを知るんだ。心に感じる苦しみや痛さだけではない。からだにじかに感じる痛さや苦しさというものがやはり、同じような意味を持っている。
健康で、からだになんの故障も感じなければ、僕たちは、心臓とか胃とか腸とか、いろいろな内臓がからだの中にあって、大事な役割を務めていてくれるのに、それをほとんど忘れて暮らしている。
ところが、からだに故障ができて、動悸がはげしくなるとか、おなかが痛みだすとかすると、はじめて僕たちは、自分の内臓のことを考え、からだに故障のできたことを知る。僕たちがそれに気づくのは、苦痛のおかげなのだ。もし、からだに故障ができているのに、何にも苦痛がないとしたら、僕たちはそのことに気づかないで、場合によっては、命をも失ってしまうかもしれない。
からだの痛み、心に感じるつらさにより故障の生じたことを知り、同時にまた、人間のからだと心が、本来どういうものであるべきかということを、しっかりと心に捕えることができる。
人間は本来、人間同士調和して生きてゆくべきものであるならば、自分たちの不調和を苦しいものと感じることができるであろう。お互いに愛しあい、お互いに好意をつくしあって生きてゆくべきものなのに、憎みあったり、敵対しあったりしなければいられないから、人間はそのことを不幸と感じ、そのために苦しむのだ。」
今ある主人のからだの不調、そして人間の命の尊厳、多くのことを投げかけているこの1冊の本は 戦争による不安感や心の持ち方をも導いてくれている。主人の入院による心の持ち方も随分助けられている気がする。からだと心、『芯体操』 の学びが助けてくれることも大きいなぁと感じながら・・・・・
URL http://www.shintaisou.jp/
2023年10月22日
研ぎ澄まされた感覚
主人の入院という思いがけない事態に遭遇し、早や2週間が過ぎました。山歩きで滑って肋骨を折ってからも元気に 『芯体操』 も楽しんでいましたのに、からだへのダメージもあったのでしょうか食事が取れなくなり、状況を見守っているところです。長い年月を共に歩み、初めての試練かもしれませんが私も今は、孤軍奮闘しております。今までは、『芯体操』 をしながらも全てが糧になると思い、助けを借りながらも色々な体験にチャレンジできることは何でもやってきました。
1人になると家のことをあまりに知らなかったことにはとても驚きました。まともに向き合っていなかったのか、時間がありそうなのに、今まで通りレッスンは1週間に6日間出かけていますが、帰ってからの時間がとても速く過ぎるのです。これは不思議な現象だったかもしれません。つまり、主人がいますとお互いにやることが増えて、たくさん時間があるような気がします。一人だと、とてもシンプルなので間に色々入らない分、時間空間を短く感じるのかもしれません。
レッスンに集中することが、多くなったようです。ひとつのことをし出すとどこまでも続けたいと集中力が大いに働きます。すると、どんどんエスカレートして、次々に奥深く追求したくなります。そして今までの経過を含めて時間空間の集中力が増します。何回も何回も繰り返すことにより、ふっと何かをつかみ体感してくださる方が増えてきたように思います。何事も一朝一夕には、分かるものではありません。短時間でいくつも運動することも必要ですが、コロナ禍を乗り越えてきた私たちには、集中力を高めることも必要なのかなと思う昨今です。
『芯体操』 も新たな課題、新たな希望が生まれる時期にきました!今迄の年月を含めて次の段階に進もうではありませんか!また、新しく参加された方々には、いっぱい「

「研ぎ澄まされた感覚」を探ることは、そこにまた新しい世界が生まれます。何歳になろうとも人間には一生懸命に今を生きる夢、希望が必要です。『芯体操』 にはそんな遣り甲斐があります。命の終わりまで、元気なからだの機能を整え、前向きな心を養い、優しい心を持って幸せのオーラを発せるような人でありたいと思います。
我が家にもみなさまには、ご心配を頂きありがとうございます!!すべては神のみぞ知ることかもしれませんが、しっかりと受け止め一歩ずつ歩んでまいります。
URL http://www.shintaisou.jp/
2023年10月14日
主人が入院しました
10月1日のブログで十二指腸潰瘍についてお知らせしました。あれから1週間ほど様子を見ながら過ごしていましたが、どんなに食事メニューを四苦八苦しても胃に収まらないので、勤めていた頃にお世話になっていた先生のご紹介で、念のために1度診察してもらっていた大阪の病院に駆けつけました。結果は胃から十二指腸の繋ぎが、肋骨を折った時の衝撃と思いますが、ダメージを受けて詰まってしまっていたようです。どんなに頑張っても無理だったわけですね。
それが、10月9日(月)でした。その日は祝日で、外来はお休みで、救急受付でしたが、偶然にも診てもらっていた先生がいらしたのです。次回は12日(木)に検査と言われていましたので、食べ物も水も通らず、そのままではとても無理でした。検査などで4時間ぐらい待たされましたが、即入院になりました。何故消化しないのだろうとやきもきしていたので状態が分かってきてほっとしました。
10月12日(木)、くずはモールに車を停めて、大阪医療センターは、京阪天満橋駅まで、そこからタクシーで直ぐでした。私の車でも行かねばと思っていましたが、今のところはこの方法が良いかなと思っています。食事が駄目でも、胃の中を空っぽにしていれば調子が良いようでとても元気でした。司馬遼太郎などの小説が好きなので、モールで買っていきました。美味しそうなケーキや果物という訳にはいきませんので、かわいそうだなあと思いつつ、お部屋は広めの個室なので、良かったなと思います。
思えば、『芯体操』 の生活で、主人は10年経つたと言っていましたが、本当に順調な毎日を送ってきましたので、私も家で1人になることも殆どありませんでした。何もかもやってもらっていたことが多くて、戸惑っています。ゴミ出しひとつでも、新鮮に思えるほどです。家のお掃除も、毎日曜は、2人で掃除機担当とクイックルワイパー担当に分かれて、徹底的にやっていましたので、掃除機は、ちょっと無理かな?とか・・・
明日は、芦屋小雁ご夫妻の講演会を聞きに行ってこようかなと思っています。これは一緒に行くはずでしたが、残念です。「認知症はまんざら怖い病気ではない!」と言ったお話です。テレビでもちらっと見たことがありますが、楽しみです。平安神宮近くの「みやこめっせ」で、行われます。京都を知り尽くしている主人ですので、どこへ行くにもお任せでした。土地勘に弱い私には、ハードルが高いので心配です。
でも、こんなことも明日のテーマに関係あるかもしれません。何でもチャレンジできる能力を養わねばと思っています。何はともあれ、早く退院できますように!そして生徒さんご本人もご家族にも、幸あれ!とお祈りしています。頑張りましょうね!
URL http://www.shintaisou.jp/
2023年10月07日
久しぶりのオルゴール
今日は、久しぶりに送られてきた日本オルゴール療法研究所からのニュースだよりを読ませていただきました。所長である佐伯さんとは、もう40年余り前に千里中央で健康体操教室を始めた頃に出会いました。まだ今のオルゴール療法に至っておられない頃のお話です。初めて聴いたオルゴールの音に感銘を受けた私は、当時としては高額でありましたが、72弁ローズと共鳴箱、『カノン』 を購入しました。
その後、私は健康体操にのめり込み、 2002年に 『芯体操』 を立ち上げ、芯健康セラピスト育成に邁進していました。そして、その講習会では、必ずこのオルゴールを使っていました。からだの中の感じ方を体感して欲しいという思いから始めたことでした。そんな頃に、佐伯さんは、同じ健康のための道をオルゴール療法として切り開かれました。「オルゴールで病気が治るものか」という批判の言葉も受けながら、多くの改善症例を得、ある医師から「ノーベル賞ものだ!」とも言われるまでこつこつと、その道を歩んで来られたのです。
もう何年か前になりますが、大阪梅田本店に伺ったことがありました。オルゴール療法を初めて25年になるとのことですが、丁度研修生を育成されている頃でした。自然界と同じひびきが脳に刺激を与え、脳の視床下部に届くとからだの機能を整えると言われています。治ればいいを掘り下げる。1つの病気は100の病気をつくるという考え方は、芯体操をやり続けていて痛切に感じることです。からだのバランスが悪いとあちらこちらに色々な症状が生まれます。
人間である以上、人は同じ機能を与えられています。私のようにアクシデントによってもからだの不具合が生まれますとそこで、私の闘いが始まったと言えます。導かれるように 『芯体操』 と命名しました。ひたすらにバランスを取る方法を模索しました。というよりも生きるために生まれたからだの機能を整えるために求め続けてきたことで新たなる希望が生まれました。
しかしながら、伝えることはとても難しいですね。そんな思いで、コロナ禍によるセラピスト勉強会が頓挫している今、久しぶりにオルゴールを聴いてみました。共鳴箱の上にオルゴールを載せるとぞくっと身震いします。共鳴箱の中に手を置くと、手のひらから暖かい空気が、からだ中に広がっていきます。これこそ、ひびきが伝わり脳に刺激を与える瞬間なのでしょうか。『芯体操』 でも同じ感覚を味わうことができるのです。少しずつ、伝えていきたいと思います。病院では味わえないことをやり続けていきたいと思っています。いくつも病気にならないようにありたいものです。
URL http://www.shintaisou.jp/