2021年07月31日
オリンピックと緊急事態宣言!
この2つの組み合わせは、本来折り合わないはずが、日本は金メダルが過去最多となった。フェンシング男子エペ「金」というがそもそも、エペって何?というところからの始まり。昨日の映像で試合を見て認識を新たにした。競技としてのフェンシングは昭和初期、欧州留学の帰国者が伝えた両腕と頭部以外の胴体を突く「フルーレ」であり、技術勝負だから小柄でも勝てると思われていた。
「エペ」は突く場所に制限がなく腕の長さなど体格に左右される面もあり日本では敬遠されがちだったらしい。そう言えば2008年北京五輪で銀を取った太田選手はフルーレ個人であり、それを契機に本場の欧州で最も競技人口の多いのがエペなので10年以上も強化してきたというのだ。腕が長く、動きが俊敏な選手もいるとかで今の若者たちらしさもあるかもしれない。
素人目で見ると、相手との突き合いの中で、突く瞬間にしゃがんで突いた場面が何回もあったような気がする。エペだからこそ、欧州体型よりも縦横無尽に動き回る日本人に向いているのかもしれない。スケートボードで男女共に金メダルを取った若者のように、体操個人での橋本大輝選手(19)のような、こつこつと真面目に練習を積み重ねる性質のようなものも日本人の特質かもしれない。
今朝の新聞には、コロナの症状をめぐる認識のズレを挙げていた。一般の人のイメージは、軽症「全然平気・風邪程度」、中等症「息苦しさは出そう」、重症「入院は必要」。ところが医師の認識は、軽症「酸素はいらない」、中等症「肺炎が広がり、多くの人にとって人生で一番苦しい」、重症「助からないかも」
軽症から中等症、重症へと変化する例は少なくない。軽症という言葉の響きに引きずられ、甘く考えるのは禁物のようだ。感染は急拡大し、病床には限りがある。日本の現状を正しく把握したいと結ばれていた。
オリンピックの選手たちにとっては、もし中止だったらと考えると、多大な損失だったろうと感じる。開催までの私の気持ちは、絶対無理!止めるべきとさえ考えていた。しかし、人生をかけて黙々と練習を積み上げてきた若者たちに出会い、世界情勢に対する人と人の架け橋となり、どんなに言葉を尽くそうとも、闘いぬいた後の国を超えた抱き合う姿、笑顔で相手を称賛する姿は、生まれなかっただろう。
やらねばならない決まりごとは対策をしっかり立てつつ、コロナにも、オリンピックにも勝ちたいと思うのだが・・・・・
URL http://www.shintaisou.jp
2021年07月25日
東京五輪と臨死体験とは?
ウイルス感染防止対策として、全42会場のうち国立競技場を含む37会場が無観客となり参加選手は毎日検査を受け、外部との接触を避けるなど徹底した対策のもとで競技を行うそうです。金、土曜日はお教室のレッスンもあり、昨夜やっと録画で開会式の様子を見ることができました。
無観客であるということは、演出にはとても難しい状態であったと思います。普通ならここで受けるだろうと思うところが盛り上がらなかったりで、映像だとカメラワークにより見逃してしまうこともあると思いました。逆に選手入場では大観衆に手を振るわけではないので何処を見て歩くのかという戸惑いも感じました。それにしても205か国・地域と難民選手団から選手約1万1000人の参加といいますからやはり、開会式の混み合い具合や競技での密を考えると不安がよぎり複雑な気持ちです。
しかし今日、柔道や競泳で金メダルが取れたニュースが入ってくるとやはり嬉しくなりますね!体操の内村さんや、重量挙げの三宅選手などの無念さを思うと大変だったろうと悔しさも分かりますが、それぞれが充分に素晴らしい活躍をされてきたのだから拍手を送りたいです。内村さんは最期の最後まで新しい技にチャレンジし、後輩たちへの思いは充分伝わっていることでしょう!
こんな時期ですが、立花隆(たちばなたかし)氏著『臨死体験』上・下巻に向き合っています。またいつものように、少しずつの時間を張り合わせるような読み方であり、色々な体験者のお話を紹介されている段階ですがとても興味があります。それは、自分にとってもとんでもない話でもなく、すーっと身に入ってくる感覚です。
みなさんの中には、色々な体験をされている方もいらっしゃると思います。全ては実際に起こる現象を定義付けることはできないことですがそれを検証しょうとする過程が面白くて(?)読んでみたくなります。
芯体操でも、そういった検証というものをやってみたくなります。いつも、お腹を抜いて重みを下半身にかけて痛みを感じている人が多いですが、全ての引き合いを感じて、少しひも吊り状態で歩けるように手を添えると、世界が変わることがあります。からだの中から自分が抜けて自分を見下ろしているなどの体験と少し似ているかもしれませんね。浮くような状態はとても気持ちいいのです。
多くのアスリートが集まる五輪ですが、からだが浮くほど集中出来たら金メダルが取れるかもしれないと思ってしまったりします。
URL http://www.shintaisou.jp
2021年07月18日
コロナ禍の日々 色々な日々が流れゆく
今日土曜日は木幡教室の2レッスン。それぞれのクラスもメンバーが違えば、微妙に雰囲気も変わり良い時間を楽しめて嬉しく思っています。梅雨明けを迎えたようで全国的には35,36度にまで気温が上がっているようで驚きます。そんな中、遠方から通ってくださる方々もあり電車、車など大変ですが、みなさんの笑顔に癒されています。
時々、自宅の近くを車で走っていますと、京都アニメーションのことを思い出します。2019年(令和元年)7月18日に起きた京アニ事件から2年経つのですね。死亡者36人、負傷者35人(被告者を含む)の放火殺人事件。青葉真司被告(当時41歳)は、12回の手術で命を救われ、今だ初公判も決まらない現状だそうで、被害者のご家族たちのお気持ちを思うと、空き地のままの現場や閉ざされたスタジオの前を通るたびにこの事件を思い出してしまいます。
京アニの作品は、2016年に映画館で見た『聲(こえ)の形』だけでしたが、とても良い作品でしたので、京アニのことを知っていただけにとてもショックでした。しかも、事件の日には自宅にいたので、なんとなく騒がしさを肌で感じていて今もその時の感覚が蘇るのです。映画のキャッチコピーは「君に生きるのを手伝ってほしい」であり、多くの賞を獲得されていたのでなんとも皮肉な結果が残念でなりません。
話は変わりますが、ANA(全日空)では、固定費を削減するためにやむを得ず旅客機の編成の大幅な見直しを図ることになったそうです。主な整理対象となったのがこれまで長距離国際線の主力機であったボーイング777−300ERです。2020年度には13機が運航を終了し、2021年7月15日にはそのラスト1機が日本を離れたそうです。
これらの日本を離れ向かった先は、アメリカ・カリフォルニア州のモハーヴェ空港です。役目を終えた旅客機たちが、多数安置されている場所で「飛行機の墓場」として航空ファンには広く知られている土地なのです。私が全日空にいた頃にボーイング727が初めて登場しました。それまではプロペラ機の時代(随分、昔の話ですね!)でしたので、本当に華々しい時代の幕開けでした。
飛行機を愛して止まないパイロットの喜々とした昂揚感が今も脳裏に浮かびます。コロナ禍ではこうした事態に追い込まれ、止むに止まれぬ悔しさや苦しさを味わっている多くの人々がおられることでしょう。未来に続く長い歴史の1ページを私たちは今、精一杯歩んでいます。先人が残してきた足跡のように・・・・・
URL http://www.shintaisou.jp
2021年07月11日
長男・長女の家族と逢える日は?
長男夫婦の一人娘 莉杏ちゃん(10歳)、長女夫婦の菜々ちゃん(10歳)、息子 しゅんちゃん(7歳)、3人とも随分会っていません。遠方で会えない人はいっぱいいるでしょうが、春休みやお盆休み、お正月とかぐらいには遊びに来ていたのに
世界中を席捲しているコロナウイルスは、まだまだ予断を許さない事態となっています。
今朝は長女から送ってくれたメロンと相変わらず色々のフルーツや、ベーコンエッグにヨーグルトなど朝食の写真を送ったら、午前1時まで3時間かけて作ったというミートソースのスパゲッティの写真メールが送られてきました。とっても美味しそうで、びっくり!思えば私の人生、子供が幼い頃から食に関しては精一杯作ってきたなと色々なことを思い出しました。
そんなことは誰にとっても当たり前のことでしたが、最近は手間隙かけることよりも、手間隙入らずの傾向も多いのではと思っていました。でも、ちょっとでも覚えていてくれたのかなと嬉しくなりました。また、子供たちとの散歩などで見かける風景も写真で送ってくれます。空と海など滅多にない素晴らしい色彩!こちらでは見られない日の出やブルーの海や山がとっても美しく癒されます。
近年、京都では、箱庭のような作られた庭園が多いのですが、観光客が多すぎていく気もしなくなっていました。コロナで人が少なくなったとはいえ、それはそれでエネルギーのない索漠とした風景にも見えます。
また、長男家族のタイの国も、自粛が続いていますがそれなりに何かゆったりした雰囲気を感じます。莉杏ちゃんのお母さんは、日本が大好きでいてくれますが、とっても器用な人で、私の誕生日には、手編みのレースのテーブルクロスや自分でデザインしたという、植物で編まれたバッグを送ってくれました。
昨日の彼女の誕生日には、ホームパーティーですと言いながら色々テーブルに並べていますが、びっくりしたのは金時豆を作ったということです。日本にいるとき少し同居していた間の美味しいと思ったものをせっせと手作りしているところが、おもしろいひとです。何をしてもきっちりてきぱきと片付けるひとです。こうしてみんなと離れていると、良いところがいっぱいで、とても嬉しいです。
子供たちにもコロナは心配ですが、世界中の人々が幸せになれるように祈るばかりです。土砂災害の方たちにも頑張って欲しいです!
URL http://www.shintaisou.jp
2021年07月04日
『桜のような僕の恋人』
著者脚本家、宇山佳佑(うやまけいすけ1983年生まれ)題名に惹かれて読んでみた1冊の単行本。不覚にもラストの結末に涙が止まらなかった。ファストフォワード症候群、日本人に多い早老症のひとつ・ウェルナー症候群は、世界の中でも日本人の患者さんが最も多く20歳頃から老化徴候が現れ、殆どの方に白髪や脱毛、両目の白内障が生じるなど実際の年齢よりも老化が進んでいるように見える点が特徴であるそうだ。
また老化が進む外見だけではなく、糖尿病やコレステロール、中性脂肪の異常を意味する脂質異常症に罹患(りかん)する方も多く、動脈硬化や悪性腫瘍が進行しやすいそうだ。言われてみると海外で17歳ぐらいの少年なのに老人のような写真を見たことがあった。しかし日本人に多いと言われるがこの小説のように愛し合う2人に起こった突然の出来事で女の子に宣告された「ファストフォワード症候群」という病名は初めて知ったことだった。
進行が早くてあと1年でからだが老いて死んでしまうなんて言われたら・・・病気が悪化して死に至ることとは根本的に違う。毎日髪が白くなってしわが増えていくなんて考えただけでも怖い。年齢と共に老けていくのは仕方のないことだし、みんな一緒に歩む過程であるけれど、これから交際をして2人で人生を歩むなんて時には、絶対無理だろうなと考えてしまう。だからこの結末には胸が張り裂けそうになったのだ。涙が止まらない。
そんな気持ちのままに昨日から、篠田桃紅(Toko Shinoda)著『103歳になってわかったこと』を読み始めた。生涯現役を貫いた孤高の美術家、2015年に出版されて、4年後、享年107歳で亡くなられたということは、ちょうど、コロナ感染が世界中に広まる直前だったのでしょうか。
篠田さんの言葉が心に響いてくる。
「真実は見えたり
聞こえたりするものではなく
感じるこころにある」
今日はワクチン接種 2回目を受けてきました。とても落ち着いた空間で、お世話する方たちの温かい心を感じながらスムーズに終えました。自分にできることを精一杯がんばってみよう。そんな気持ちで生きてみよう。
明日の反応は、如何なものか ちょっぴり 引きますが・・・・・
URL http://www.shintaisou.jp