2022年04月30日
今も変わらず好きな世界
今日はG.Wというよりはレッスンが、5週目のお休みで、昨日はコスパが珍しくスケジュール調整でお休みになり3日間の連休になります。長い方は10日間の連休の方もいるそうで、色々予定を立てられているかもしれませんね。政府が特別の対応策を出さないことで大いに楽しむ方もいれば私のように、お家時間を楽しんでいる人もいるでしょう。普段に出かけていると、休みの日までは、不安の方が大きくてあまり出かけたくないです。レッスンは何とか、大丈夫かなと思っていますので、循環機能を働かせて集中している分、頑張っているからでしょうか。
棚の整理をしていると、懐かしい「空手道形教範」の本を見つけました。今から30年前頃に学んでいました。今から覚えれば2,30代の頃には「合気道」を学んだ時期もありました。健康体操で忙しくしている最中でしたが、「合気道」は当時のよみうり文化センターでのレッスン後に合わせて、同じく昼から講座を持たれていた先生にお会いして入会させて頂きました。
その頃は、ダンスを主にレッスンしていましたが、「道」(どう)の世界にはとても魅力を感じていました。受け身の練習が好きで、当時のバレーボールで回転レシーブを見る度にくるりと回ってすっと立つ、なんてかっこ良いのだろうって憧れていたのですから、若かったですね!「空手道」を始めたのは40歳の頃です。オリンピックで日本選手も活躍した「形」(かた)に夢中でした。道場は家から近い場所にあり、信頼できる先生でしたので、千里レッスンのある月、金曜日の夜に通っていました。
人格の完成を目指し、その目的に到達する過程と道理を「道」とされ、華道、茶道,武道・・・あらゆる「道」は、まず形から入ることにより心を得るといわれています。 形に織り込まれた全ての技を、その意味を理解し正確に演じ、無駄な技を省くことで正しさと素朴さを、繰り返すことで忍耐と勤勉を、精神を超越し、さらにもう一歩深く求めることにより、その完成に近づく姿は心身共に健康で優雅にさえ見えるでしょう。
そんな憧れの気持ちで、熱心に向き合っていましたが、ある日突然に起こったからだの異変により、黒帯の試験を、間近で断念することになったのです。私にとっては生涯忘れられない思い出です。「芯体操道ですね!」と、言ってくださった方がいます。そうですね、この世界は、大いなる精神的な心の歩みでもありました。自由な心とからだを目指してきた求め続けた道でもあります。しかし、からだを形成する大事なものを失くしながらも、生きていることがありがたく、不思議です。空手の先生には、「ダンスを踊っているようだね」と言われながら、続けていたら「芯空手道」も考案していたかもしれません。
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2022年04月23日
春から初夏へ 身も心も軽く!
広くはない庭ですが今、小手毬(こでまり)の花が、満開です!バラ科の落葉低木で、枝先にユキヤナギに似た白色5弁の小花を多数球状につけています。今年はハナミズキの花が咲いたなと思う間もないうちに、緑の葉が花より多くなり満開にならないまま終わりそうです。でも、ピンク色のバラの花が咲き始め、低い場所にはスズランの花が可憐にひそやかに息づいています。
連日、ロシアのウクライナ攻撃が続き、ため息では収まらず、怒りさえ覚えます。人として穏やかな平和を望むのが当たり前の世の中で、自然の恵みに感謝しながら生きたいと誰もが願う人生でありたい!理不尽な想いが拭えない毎日です。
北海道では知床沖で観光船が沈没か!というニュースが流れています。コロナの感染者も依然として収まらない中で、ゴールデンウイークの過ごし方もよく考えて行動しなければと身の引き締まる思いです。そんな中でも、芯体操レッスンは、一層の感染対策を取りながらみなさまと無事に続けられていることに感謝しています。新鮮な酸素をからだにたっぷり取り入れながら芯の通る身体づくりを目指しています。「1分間に体内でどれくらい酸素が消費できるか」が大切ですね。
年を重ねて「体力が落ちた」「痛みや痺れがある」など悶々と日を送っている人は多いでしょう。そんな人は、運動を習慣にして体力を向上させる必要があります。
しかし、「1日1万歩」と決めつけてウォーキングをしたり、自己流にからだを動かすだけではあまり効果がないとも言われています。
芯体操は、呼吸法による運動で、体内エネルギーを生み出すことで正しい体力づくりを目指しています。骨は各関節により繋がっています。縮み、固まっている関節を緩めることで、骨を繋ぎながら筋肉をどんどん伸ばしていきます。1レッスン受けるだけで随分しなやかなからだになれ、筋肉が生まれ動きやすくなります。
体内エネルギーを生み出すことは、抵抗力をつけることになり、よく聞きますのは、「風邪をひかなくなった」「しんどさがなくなってきた」「気持ちが前向きになった」等々。毎日のニュースを見ても落ち込まない、そんな自分でいられますように!どうしても、エネルギーが生まれない方、まだまだ運動不足ですよ!お家体操を増やすこと、でも自己流にやらないことも大切ですよ。
《レッスン場で過ごす時間を増やすことも必要かもしれませんね!》
お待ちしております(週2、3回はお勧めしまーす!)
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2022年04月17日
毎日のレッスンが楽しいです!
最近、からだで感じることができるレッスンがとても面白いですね。私だけかなと思うときもあるけれど夢中で取り組んでいると、みなさんが反応してくれとても楽しくなります。坐骨乗り運動で寝すぎると股関節や腰が痛くなったりする人がいたりします。お腹をしっかり使うと、骨や筋肉と繋がって絶妙な伸びに支えられるので本当に気持ち良いですよ。その感覚を知って欲しいなと思う毎日です。
私が手を添えると殆どの方に伝えることができるのですが、とても回れないのでせめて解説をと思うとしゃべりすぎて喉がやられてしまいますし、大変なことです。でも最近、みなさまのからだが変わってきているのを感じています。毎日レッスン場で芯を求めてからだ作りをしていますと、瞬間でもあぁっ!お腹が軽くなったとか、頭が乗ったとか姿勢が良くなります。帰りに車からあたりを見ていると、歩いている人々は、膝の向き(内股)、骨盤の歪み、前かがみの姿勢、左右にぶれる、猫背などさまざまな体型が目につきます。
先日イチローさんが、高校生を指導している様子を追っている番組がありました。彼は、48歳ですが、引退からもう3年が経つそうです。毎日何をされているのかと言えば、現在はマリナーズ会長付き、特別補佐兼インストラクターを務めています。シーズン中はシアトルでマリナーズの選手と向き合っていますが起きてからまずトレーニング、その後朝食をとり再びトレーニング。午後7時のゲームであれば、1時半に球場入り。着替えてトレーニング。外でアップ、キャッチボール、遠投。3時20分頃、一旦クラブハウスに戻り、トレーニング。4時10分の全体ストレッチに合わせて外へ。野手の練習の手伝い。「そんな流れですがこうしてみると僕、トレーニングおたくですね」((笑)ということです。
さすが、イチローさんらしい、生活ですね!高校生に色々な練習をされてから質問コーナがありました。「お腹が出ている選手は野球選手じゃないって言われていた」と言う質問に「いやいや、僕はお腹が出たら引退するって言ってたの」でした。選手時代には随分、ストイックなトレーニングで自分と対峙されていたのに興味を持っていましたが、この一言に重みがありました。
またバット振れって言われるとこうやって(身体の前の方で)振るでしょ?(前の方で)振る人が多いよね。そうじゃなくて後ろ。(背中の後ろの)肩甲骨で引っ張る感じ、それで進む1歩が大きくなるんだよね。特にスピードを求められる人は「もう1歩」を、それでカバーできる可能性が充分にある。(体型は)特徴なんだから、それぞれの特徴を生かすことが大事。さすが!そういうことですよね!面白い!
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2022年04月09日
生きていて良かった!
書家の金澤泰子さんと金澤翔子さん親子のお話にはいつも幸せを頂きます。ダウン症児として生まれた翔子さんを、母である泰子さんが大変な思いをしながら見守ってこられました。その親元を離れて30歳の時に1人暮らしを始めて7年になるそうです。1人住まいを心配されていましたが、翔子さんは、恐怖の観念があまりないようです。泥棒に会ったらどうするの?と聞くと、握手をして「私を殺さないでね」と言ったら私を守ってくれる。人はみんな優しいし、みんな大好きと言う翔子さん。雨も、風も、台風も友達。みんな仲良しだから困らない。この間、風神雷神がお礼に来てくれて「書に書いてくれてありがとう」って言ってくれたとか。
数年前にお2人にお会いしたのは京都最古の禅寺、建仁寺での個展でした。泰子さんの翔子さんを見守る優しくも凛としたイメージが印象的でした。
俵屋宗達筆の「風神雷神図屏風」が有名ですが、翔子さんの書かれた書は図を見ていないにもかかわらず、偶然にも同じ配置の書が生まれました。翔子さんは、「雷来てください。風吹いてほしいな」と思って書かれたそうです。
この書は2009年に鎌倉・建長寺の個展に際して書かれたものですが、その後建仁寺で10日間展示されると、訪れる人が後を絶たず、そのまま奉納されることになったそうです。図と、書が大書院に並んでいる様は壮観ですね!
臨済宗円覚寺派管長が書かれた書「苦しい時は今幸せの種をまいていると思うがよい。そう教わってきたが、実はそうして堪えている時こそが幸せのただ中なのだ」今の世界情勢ではとてもそうは思えない現状です。でも、長い年月人間はこういった争いを繰り返し、苦しみながら乗り越えてきたのではないだろうか。でも、その一時期と考えるにはあまりに悲惨過ぎる。やってはならないことがある。
私個人に置き換えるとやはり、からだとの闘いは尋常ではなかった。眠れない辛さも、筋肉が萎えてしまう怖さも、死んだ方がましと思った日々も、生きているからこそ今がある。骨も関節もそれに伴う筋肉も生きている限り繋ぐ、繋ぐからこそ生きられる。手段があるから乗り越えていくこともできました。
そして今、私にできることは、やはり健康で笑顔の絶えない時間をみなさまと過ごせるように・・・ひとときのやすらぎを得る空間を差し上げられるように願っています。「生きていて良かった!」生きているからこそ、できることがあるのですね!
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2022年04月02日
新井満(まん)さんからのメッセージ
不覚にも彼の名前を知ったのはごく最近です。1964年6月、彼が高校3年生の夏に新潟を襲ったマグニチュード7の直下型地震、直後の津波により、街中が液状化し、一瞬で日常を奪われた体験を味わっておられます。からだにはケガ一つなかったのですが心に傷を負い、恐怖と絶望感に襲われたと言います。1965年の春、上智大学に入学し希望にあふれる学生生活を送るはずがPTSD、今でいう心的外傷後ストレス障害に陥ります。
日本ではその後、1995年に阪神・淡路大震災、2011年には東日本大震災がありました。どれだけの人が、命を亡くされたでしょう。また、たとえ命は助かってもたくさんの人が心に傷を負っていることでしょう。彼も1年間療養したのち、大学に復学したけれど頬はこけ、体は骸骨のようにやせ細り、夢や希望、志もなくまるで生きる屍みたいだったそうです。「自分は何のために生きているんだろう。いっそ死んだ方が楽なんじゃないか」と思っていたある休日、ふらっと散歩に出かけたときに周囲に目をやった瞬間、言いようもない美しい風景が目に飛び込んできました。季節は春、黄色いレンギョウの花が土手一面に咲き乱れていて、感動のあまり動くこともできず、知らず知らず涙が流れてきたこのとき、「死」に向かって振れていた心の針が、「生」に向かって振れ始めたのを感じたそうです。
「死」に向かって心の針が振れかけている人に他人の言葉を聞き入れる余裕はないのです。振れるのは感動、おどろき、無我夢中にしてくれる何か・・・無数の美しい風景や芸術作品などから生きる喜びを見出すことしか方法がないと言われます。
その言葉に惹かれた私は、初めて彼が大ヒット曲の「千の風になって」の翻訳と作曲者であり、1988年に「尋ね人の時間」で受けた芥川賞作家であることを知りました。「千の風になって あの大きな空を 吹きわたっています」 「秋には光になって 畑にふりそそぐ」 「冬はダイヤの様にきらめく雪になる」 「朝は鳥になって あなたを目覚めさせる」 「夜は星になって あなたを見守る」
彼の歌う「千の風になって」は、私の心にしみこんできました。言葉の一つ一つがそれまでに聞いていた同じ歌とは違うと感じました。土手のレンギョウの花に感動した彼は、道行く人に「少し立ち止まって、この美しい花を見てみませんか」と声を掛けたそうです。10人ぐらいの人に無視されあとひとり声をかけてダメだったら止めようとそう思って声をかけたのが、70歳ぐらいの紳士、「なるほど美しい風景だね。君に言われるまで気が付かなかった。教えてくれてありがとう」その言葉が彼の心にしみいりました。「ありがとう」という言葉、本当に大切なお話ですね。
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