2018年01月18日

漫画 『君たちはどう生きるか』


 原作 吉野源三郎、漫画 羽賀翔一の本を手にしました。最初は今の若い子供たちへの、考え方の道理を問うた本かなという気持ちで読み進みました。しかし、コペルニクスの地動説の話から、人間というものが、いつでも自分を中心として、ものを見たり考えたりするという性質をもっているということを書かれていることで、この説が唱えられ始めた当時は、太陽や星が地球のまわりをまわっていると信じられていたせいで、危険思想と考えられ、さんざんな迫害を受けていたということを改めて知らされました。

 そのことから、人間としてあるべき姿を求め続ける少年と叔父さんのお話が始まるのです。少年の真直ぐな心を知りコペル君というあだ名を付けた叔父さんはノートに、少年との今日の出来事を書き留めることになります。

 コペル君に起こるさまざまなできごと、心の葛藤が叔父さんのノートに綴られていきその都度、コペル君に気付きを与えていくことで、この原作が長い年月を重ね、温められ今回の出版にたどり着いたことに深い感動を覚えました。

 著者の吉野源三郎氏は、1899年(明治32)〜1981年を生きられた方で、本を読まない現代の若者に向けて、漫画とのコラボで出版されたのも意義のあることのように思います。

 そして、この本には、全ての人間に対する生き方を示唆するものでもあります。「人間の悩みと、過ちと、偉大さについて」の章に真理が書かれています。人間は、悲しいことや、つらいことや、苦しいことに出会うおかげで、本来人間がどういうものであるか、ということを知ると書かれています。

 ここからは、すっぽりと自分の心に入り込みます。健康で、からだになんの故障も感じなければ,からだの大切な働きを忘れて暮らしています。ところがからだに痛みや辛さを感じたとき、初めてそれに気づくのです。もしからだに故障ができているのに苦痛がなければ命を失ってしまうかも知れない。

 からだが、どういう状態であるかを知ることが、同時に人間のからだが、本来どういう状態にあるのが本当か、そのことをはっきりと知ることができるのだということが書かれています。驚きました!私が「芯体操」を伝えることは正しくこのことだからです。伝えたいことのメッセージは、きっと、時代を越えて受け継がれていくものなのですね。お薦めの1冊です!
posted by 津田 美智子 at 00:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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